失敗しない土地購入方法

土地の地盤と方角について

失敗しない土地購入方法

土地の地盤と方角について

土地購入する際、絶対「南向き」と考える方は多いと思います。 しかし、実際に土地を探し出すと「南向き」の土地はなかなか出てくることはなく、 出てきても価格が高価な土地になります。 また日照権の関係上、南向きの土地は北向きの土地に配慮し、 建物の高さやセットバック(境界線から後退して建物をたてる) しなければいけない場合があります。 逆に、北向きの土地のメリットとしては、 玄関を北向きにできるため、南向き大きくリビングが取れたり、 土地の価格が安い北向きもの土地も、考え方次第では有効に活かすことができます。

なので、土地を購入する時、土地の方角ではなく、 その土地の地盤に注目することをお勧めします。 せっかく夢の一戸建てマイホームを手に入れたものの、 土地の地盤が悪かったために数年後、災害時にマイホームが大変なことになっては 元もこもありません。 のちのち後悔しないためにも、 土地を購入する時には、 すべての基盤となる土地の地盤に注目することをお勧めします。

地盤の良し悪しは「その土地がどのような種類の土からできているか」が、 大きなポイントになります。 土地を購入する際には、業者から必ず昔の地図の確認がされます。 昔、この土地はどのような土地なのかを確認することで、 その土地の地盤の強度がわかります。 例えば、昔、その土地が池や川、田んぼなどで、現在埋め立てられた土地なら、 その土地は軟弱地盤と疑ってかかる必要があります。 住宅のトラブルの半分以上は地盤沈下と不完全な基礎によるものです。 なので、地盤沈下のトラブルを未然に防ぐためにも地盤改良を実施することをお勧めします。 また、土地の履歴(登記簿、構図、地籍測量図など)は登記簿に記載されており、 登記所やインターネットでも確認できますので、一度確認されることをお勧めします。

購入予定の土地に高低差がある場合、その高低差が1m位なら、 水害などのリスクが減るなどのメリットはあります。 しかし、土地の高低差が1m以上あるのなら、 分譲業者から「造成計画図」を確認し、高低差をうめる擁壁やのり面など明記されているか、 境界線はどうなっているかを確認することをお勧めします。 なお、土留の擁壁には200万円程度の費用が必要ということは、予め確認が必要でしょう。

購入予定の土地に切り土や盛り土をしている場合は 「切り盛り図」を入手し、建築士などに確認をしてもらいましょう。 なお、業者によっては「造成計画図」「切り盛り図」はコピーできないとしていますが、 「造成計画図」「切り盛り図」をコピーできないような決まりはありません。

土地購入時に入手したい資料

土地購入時に入手したい資料
資料名 入手場所 資料内容
災害予測図 自治体 地震時の災害発生予測図
登記簿謄本 登記所 土地履歴
公図 登記所 土地の形、境界線の確認可能
土地条件図 書店・図書館 地形や地質から地盤の強度を確認可能
造成計画図 分譲業者 構成方法確認
切り盛り図 分譲業者 切り土や盛り土の確認
第ニ種中高層住居専用地域 住宅と商業施設混在する住宅街 パチンコ店、カラオケボックス、麻雀店、ゴルフ練習場など
準住居地域 住宅と商業施設混在し沿道の多い住宅街 ホームセンター、大型駐車場、小規模な劇場・映画館など
近隣商業地域 密集した商業施設中心の街 工場、個室付き浴場など
商業地域 繁華街 百貨店、大規模な劇場・映画館、演芸場、風俗営業店など
準工業地域 町工場と商業が中心の街 学校、病院、大規模マンション
工業地域 工業中心街 火災など危険性の高い工場
工業専用地域 石油化学コンビナート 住宅は建てられない