失敗しない一戸建て住宅購入方法　-オール電化住宅のメリット・デメリット-

失敗しない一戸建て住宅購入方法

オール電化住宅のメリット・デメリットについて

ガスや灯油を使用せずに住宅内の熱源をすべて電気にする住宅のことを「オール電化住宅」といいます。

オール電化住宅のメリットとして

1. 電気代が安くなる
2. 災害に強く、復旧が早い
3. 火災の心配が減少する

などが、オール電化住宅のメリットとしてあげられます。

「オール電化住宅」にすると電気代が安くなるメリットがあるといいますが、 オール電化は昼間の使用料金が割高になるため、深夜電力をうまく使用する必要があるようです。 光熱費の大半は給湯に使われますので、電気温水器（エコキュート）は 安い夜間電力を使うことで給湯費用が大幅に コストダウンするメリットをうけることができるといえます。 また、「オール電化住宅」にするとオール電化割引等が受けれます。 さらに、ガスを使用しないため、ガスの基本料がいらなく、メリットは大きいといえます。

「オール電化住宅」は電気代などの光熱費が安くなる他に利点として、災害に強いことです。 ガスや灯油は災害時、引火すると爆発する恐れがあるため、二次災害が拡大する可能性があります。 また災害時、ガスは一番最初に止められ、一番最後に復旧するので、 ガスは復旧にも長い日数がかかります。 一方、電気は爆発などの恐れは少なく、災害時も電気は比較的短期間に復旧されます。

オール電化住宅は火を使用しないため、火災の心配が減ります。 また、IHクッキングヒーターを使用するメリットとして、 燃焼による空気の汚れや、水蒸気が少ない事があげられます。 また、手入れが楽なのも、IHクッキングヒーターのメリットといえます。

オール電化住宅のデメリットとして

1. 給湯量が限られる
2. 設置スペースが大きい
3. 調理機器に満足できない
4. 電磁波の人体への影響

などが、オール電化住宅のデメリットとしてあげられます。

オール電化住宅では給湯に関しては深夜電力でお湯を沸かして、 タンク（貯湯器）に貯めておく仕組みです。 貯湯器のお湯よりも多い量の湯や、急に大量の湯が必要になったときに湯切れになることがあります。 それから、貯めたお湯を使いますので、お風呂の追い炊きは出来ません。自動保温または、 高温差し湯となりますが、小さなお子様のいる家庭などでは危険な場合もあるでしょう。 使い方によっては一日分のお湯が足りなくなったりしますので、家族が好きな時間にお風呂に 入るというよりも、お湯が冷めないうちに、次々と順番に入らないといけません。 また、夜間お湯を貯めている時間に入浴したりすると、 次の日のお湯が足りなくなる場合もあります。 貯湯タンクのメンテナンスも必要で、年に２〜３回は面倒なお手入れをしなければなりません。

４人以上の家族の場合に460リットルから560リットルのタンク（貯湯器）が必要になります。 ガス給湯器より大きいとヒートポンプユニットを設置するスペースが必要です。 また、460リットルから560リットルのタンク（貯湯器）になると、非常に重くなるのは想像できます。 なので、設置場所には基礎工事が必要になるデメリットがあります。

IHクッキングヒーターは燃焼が無いので、ガスを使用したときのように上昇気流は発生しません。 なので、調理した油や煙、水蒸気などを効率よく捕集するために、 IHクッキングヒーター専用の換気扇を付けなければ、 調理した油や煙、水蒸気など室内側に流れていきます。 なので、IHクッキングヒーターを導入する場合は、 IHクッキングヒーター専用の換気扇を付けることをお勧めします。

また、IHクッキングヒーターはIHクッキングヒーター用の電磁調理器具に限定されます。 なので、今までガスを使用されていた方は通常の調理器具より割高な IHクッキングヒーター用の電磁調理器具を買いなおす必要があります。 また、炒め物は火を使用した方がおいしく調理できると言われます。 なぜなら、IHクッキングヒーターの場合は電磁調理器の鍋底しか加熱されないため、 鍋振りが出来ないので、食材を短時間で均一に炒める事が難しいからです。

最後にオール電化住宅には電磁波の問題があります。 その磁場強度はメーカーによって異なりますが、 だいたい650mG〜1000mGの電磁波がでているそうです。 IHクッキングヒーターの取扱い説明書でも 心臓ペースメーカーをお使いの方は医師とよくご相談下さいという説明があったり、 テレビやラジオは３ｍ以上離して下さいという説明書きがあります。 電磁波と健康の因果関係はまだ解明されていません。 しかし、あまり良いものでは無いということは、容易に想像がつきます。 電磁波というのは、球形のものに集まるという性質があるそうなので、 調理をしているお母さんの横で手伝いをしている 小さなお子様の頭の高さがIHクッキングヒーターの高さにあったり、 また、妊婦さんのお腹がIHクッキングヒーターの高さにあり、 流産する恐れもあるといわれます。 オール電化住宅には目に見えないリスクがあるといえます。

オール電化住宅は光熱費が安くなるということですが、 初期導入コストから見ると最新式の3口＋グリル付きのビルトイン型ガスコンロが 5万円〜8万円なのに対して同等のIHクッキングヒーターはだいたい20万円程度します。 また、電磁調理器具もIHクッキングヒーター用でないといけない制限があり、 調理する楽しみも半減するため、妻からはガスも導入することを迫られました。 今、考えればガスの基本料もオール電化住宅だと 電力は標準的な30Ａの契約電気量では電力不足になってしまうため 契約電気量を50Ａにする必要があります。 そうすると電気の月額基本料金も上がり、 ガスコンロを使用している場合（契約しているガス会社により異なりますが）と ほとんど大差がないように思います。