失敗しない一戸建て住宅購入方法　-鉄骨住宅のメリットについて-

失敗しない一戸建て住宅購入方法

鉄骨住宅のメリットについて

鉄骨住宅とは鉄骨で柱や梁などの主要構造部分に鋼材を用いた工法です。 鉄骨住宅には大まかに「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」の２種類に分けられます。 軽量鉄骨とは鉄骨の厚さが6mm未満のものを使用し、 住宅メーカが良く使用している鉄骨住宅です。 重量鉄骨とは鉄骨の厚さも6mm以上のものを使用し、 主にビルや中層の集合住宅や店舗併用住宅等などの工法です。 鋼材は強度があり、工業製品なので品質が安定しています。

鉄骨住宅のメリットとして、

1. 耐震性
2. 広い空間がとれる
3. 高い遮音性
4. 重みに強い
5. 以前と比べ、保険料が安い

などが、鉄骨住宅のメリットとしてあげられます。

鉄骨住宅は地震の時は揺れます。しかし、その揺れるエネルギーを吸収します。 その為、鉄骨住宅の場合は、地震が起きてもいっきに壊れないので安全面でも有利な点があります。 太い柱と大きな梁は「安心感」の象徴ともいえます。

鉄骨構造は柱で全てを支えているので、 壁の位置は自由に移動が可能です。 また、柱と柱の間隔（スパン）が広く取れるので、広い空間をとることができます その為、鉄骨住宅は車庫やリビングなど、木造では考えられないくらいの広い空間がとれます。 木造の高床式の場合、バランスの良い壁配置が求められますので、 車がやっと入れるようなスペースしかとれませんが、 重量鉄骨造では５間（9m)くらいまで柱を飛ばすことができるので毎日の車庫入れも楽々です。 また、広いリビングはもちろん、大きな窓を付けても構造が弱くなる心配もなく安心です。

鉄骨造住宅は1階と2階の仕切りをコンクリートでするので、 一般的な木造住宅に比べ遮音性が高くなります。 鉄骨造の遮音性は二世帯住宅などプライバシーを確保するためには重宝される特性です。

ここで言う重みとは積雪の重量のことです。 豪雪地域では雪の重みで住宅が傾くこともあります。 しかし、鉄骨住宅は重量鉄骨で構造計算された耐雪住宅なので、 よほどの豪雪でもない限り住宅が傾く心配はないので、 雪を降ろすことも溶かすことも必要がありません。 そのため、屋根雪に経費をおさえることも可能です。

鉄骨住宅は火災保険に加入すると今までの保険料の半額以下になります。 これは過去のデータから鉄骨住宅は火災が起こりにくい構造になっているからだと考えられます。 また、構造計算により耐震性が確保されているので、地震保険の保険料は木造住宅の3分の1以下で済みます。 不動産取得税や固定資産税は鉄骨住宅も木造住宅とあまり変わりませんが、 固定資産税の下がり方が木造より遅いという点があります。 これは木造住宅に比べて鉄骨住宅の方が資産価値が長く続くということが言えます。 その制度が良いかどうかは別として、一度建てれば60年くらいは建て替えの必要がない丈夫な構造だといえます。

鉄骨住宅のメリットはその頑丈さです。 広い空間や高層建物を建てる場合や、積雪量の多い地域では メリットが大きいようです。